【論文解説】バスケットボール中の足首の怪我。どんな動き、どんなシューズで起こり易い?予防法は?

Mellow Surfer

今日は珍しくバスケットボールについての論文の解説です。

2000年に提出されたオーストラリアビクトリア州の理学療法系やスポーツ化学系の学部から出た論文です。

これは足首の負傷率と負傷の危険因子を調べた実験です。

いくつものバスケットボール大会を観察して観察者は足首を負傷した選手にアンケートを実施。アンケート取られる選手は足痛いのに、なんかいろいろ聞かれて大変だったでしょう。

またその日負傷しなかった選手にもアンケートを取るという徹底ぶり。

総勢 10,393人!!

その中で40の足首の負傷が記録されました。

そのうちの半数が1週間以上プレーできないほどの状態。

負傷したタイミングは45%が着地の時でした。

負傷した選手の56.8%は専門的な治療を求めませんでした。

足首の負傷を病歴を持つプレイヤーが再度負傷する可能性は5倍高かったです。

かかとにエアセルのある靴を履いているプレイヤーはそうでないプレイヤーに比べて4.3倍足首の怪我のリスクが高かったです。

またその中でもテーピングが負傷のリスクを減らす傾向があるようとの結果が出ました。

ゲーム前に足首のストレッチを行わなかったプレイヤーは2.6倍足首の負傷のリスクが高くなります。

そんな事わかってるって声が聞こえてきそうですが、エアセルが入っているバッシュが怪我が起こりやすいのはもっと大きな統計で調べて欲しいですね。

ただ、フルレングスのクッショニングならまた結果は違うかもしれません。

Mellow Surfer

ただ、やっぱり捻挫予防にしっかりとしたストレッチ等の準備、また捻挫癖になっている選手はインソールの使用や簡易的なテーピング等再発防止策が必要って事でしょうか。

参考文献:

Ankle injuries in basketball: injury rate and risk factors

G D McKay, P A Goldie, W R Payne, B W Oakes