
2025-26シーズンのNBA MVPレースが最終局面を迎えている。レギュラーシーズンは残りわずか4試合となった今、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)が2年連続MVP受賞に大きく近づいている。
SGAが圧倒的優位に立つ理由
SGAは今シーズン平均31.4得点、6.5アシスト、4.4リバウンドという驚異的なスタッツを記録。フィールドゴール成功率55.2%、3ポイント成功率38.3%、フリースロー成功率88.0%と、効率面でも申し分ない数字を残している。さらに注目すべきは、かつてウィルト・チェンバレンが保持していた連続20得点以上試合の記録を更新したことだ。
チーム成績でもサンダーは62勝16敗でリーグ首位を独走。ネットレーティング+11.6はNBA全体でトップの数字であり、SGAのリーダーシップがチームの圧倒的な強さに直結していることを証明している。
ウェンバンヤマの負傷がレースの流れを決定づけた
シーズン中盤まではサンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマがSGAに肉薄していた。3年目のフランス人センターは平均24.8得点、11.5リバウンド、3.1ブロック(リーグ1位)という支配的なスタッツを残し、スパーズを2019年以来のプレーオフ進出に導いた。
しかし、4月7日の76ers戦で肋骨を負傷して途中退場。幸い検査の結果「構造的損傷なし」と診断されたものの、シーズン終盤の大事な時期に戦線を離れることになった。この負傷によりMVP予想オッズはSGAの95%に対しウェンバンヤマは3%まで下落し、事実上レースの決着がついた形だ。
ヨキッチの歴史的シーズンにも注目
MVP投票で上位に食い込むことが確実視されているのが、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチだ。今シーズンの平均27.9得点、12.9リバウンド、10.9アシストというシーズン平均トリプルダブルは圧巻の一言。さらにリバウンドとアシストの両部門でリーグトップに立っており、NBA史上初の快挙を達成する可能性がある。
2月にはオスカー・ロバートソンを抜いて歴代通算トリプルダブル数で単独2位に浮上。ナゲッツも9連勝で西カンファレンス3位に浮上するなど、シーズン最終盤に最高の状態を見せている。それでもチーム成績でサンダーに大差をつけられていることが、ヨキッチのMVP受賞を難しくしている要因だ。
今後の展望
レギュラーシーズンは4月12日に終了し、4月14日からプレイイン・トーナメントが開幕する。SGAが2年連続MVPを受賞すれば、ステフィン・カリー(2015-16)以来の快挙となる。一方、ウェンバンヤマは来シーズン以降のMVP獲得が有力視されており、ヨキッチを含めた三つ巴のMVPレースは今後数年にわたってNBAの最大の見どころの一つとなりそうだ。
いずれにせよ、2025-26シーズンのMVPレースは史上最もハイレベルな争いの一つとして記憶されることになるだろう。
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