先日、ザイオン選手の怪我について記事にしましたが、やはり少し重症のようですね。
ここでは放射線技師として、17年くらい病院で働いている僕が、半月板損傷について解説します。
半月板損傷ってどんな怪我?
膝半月板損傷は比較的多いスポーツ外傷の一つでバスケットにも多いですね。
僕の友達も手術しました。
ストップやターンなどスポーツ中に傷めることが多く、ジャンプの着地の際などに前十字靱帯の断裂に伴って損傷することもあります。
部活中になった方もおられると思います。
半月板には、軟骨にかかるストレスを減らす重要な役割があるため出来る限り温存する(残す)ことが重要です。
運動療法もあるんですが、半月板は血流が少ないので回復に時間がかかるイメージがあります。
以前は、病院によっては今も、半月切除術が主な治療法とされていました。
半月切除後に長期間経過観察すると関節軟骨が傷みやすくなるんですよね。
バスケの友達も半月板切除したので、そこからしばらくはバスケ出来たけど、痛みが再発したようです。
現在では温存を目的とした治療が重要視されています。
もし、スポーツを続けるのであれば温存したいところ。
半月板損傷を疑えばMRIを行います。レントゲン写真には骨折はわかりますが、半月板は写りません。
MRIの診断率は80~90%と言われています。MRIでは靱帯損傷の合併の有無なども評価できます。
前十字靱帯や側副靱帯、骨挫傷等ないか確認することが重要。
手術は最短数日の入院で内視鏡手術が一般的ですね。
入院期間は施設によってまちまち。
スポーツ復帰までの期間は、半月切除術で術後2~3ヶ月、縫合術では術後4~6ヶ月のリハビリが必要です。
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