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NBA史上誰も成し遂げなかった偉業
2025-26シーズンのNBAで、ロサンゼルス・クリッパーズが前代未聞の偉業を達成した。シーズン序盤に6勝21敗という絶望的な成績に沈んだクリッパーズが、そこから驚異的な巻き返しを見せ、ついに勝率5割を超える41勝38敗に到達したのだ。
NBA史上、27試合消化時点で6勝21敗以下だったチームは過去に116チーム存在するが、そのシーズン中に勝率5割まで戻したチームは一つもなかった。クリッパーズはその「不可能」とされた壁を打ち破り、歴史に名を刻んだ。
タイロン・ルーHCの宣言が現実に
チームが6勝21敗に沈んだ12月中旬、タイロン・ルーヘッドコーチは残り試合を「35勝20敗」で終えるという目標を掲げた。当時、多くのファンやメディアがその目標を非現実的だと見ていたが、チームはルーHCの言葉を信じて奮起。結果的に12月20日以降は35勝17敗と、目標を3試合も前倒しで達成するという驚異的なペースを記録した。
シーズン序盤にはブラッドリー・ビールが11月8日に股関節骨折でシーズン全休となる大きなアクシデントにも見舞われた。11月の成績は2勝13敗とフランチャイズ史上最悪の月間成績を記録。誰もがプレーオフはおろか、シーズンの建て直しすら困難だと考えていた。
カワイ・レナードの圧倒的な存在感
この歴史的なターンアラウンドの中心にいたのが、カワイ・レナードだ。今シーズン平均28.1得点を記録しており、これはキャリア14年目にして自己最高の数字。NBA史上、14年目のシーズンに自己最高の平均得点を記録した選手はレナードが初めてだ。
特に12月20日以降のレナードの成績は圧巻で、NBAで唯一「平均30得点以上かつ2スティール以上」を記録している選手となっている。シーズン全体でも平均28得点、6.3リバウンド、3.6アシスト、1.9スティールとオールNBAレベルのパフォーマンスを維持し続けている。
プレーオフへの道とチームの現在地
現在41勝38敗のクリッパーズは、勝率5割以上のシーズンを15年連続で達成。これはNBA全チームで最長の継続記録となっている。チームはプレイイン・トーナメントへの出場が確定しており、4月14日から始まるSoFi NBAプレイイン・トーナメントでプレーオフ本戦への切符を懸けて戦う。
本日4月9日にはリーグ最高勝率を誇るオクラホマシティ・サンダー(63勝16敗)との対戦が控えている。レギュラーシーズン最終日の4月12日まで残り数試合、クリッパーズがどこまで勝ち星を積み上げられるかに注目が集まる。
今後の展望
6勝21敗からの復活劇は、単なるスポーツの記録にとどまらない。逆境からの巻き返しという普遍的なストーリーとして、多くのバスケットボールファンの記憶に残るシーズンとなるだろう。レナードを中心としたクリッパーズが、プレイインからプレーオフへ、そしてその先へと突き進めるか。2025-26シーズンの最後の幕が上がろうとしている。
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