
約11か月ぶりにあの舞台へ――テイタムがMSG帰還
ボストン・セルティックスのエース、ジェイソン・テイタムが4月10日(現地時間)、ニューヨーク・ニックスとのアウェー戦でマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)のコートに立つ。この試合は単なるレギュラーシーズンの一戦ではない。テイタムにとって、キャリア最大の試練を味わったあの場所への「凱旋」となる。
2025年5月12日、イースタン・カンファレンス準決勝第4戦。ニックスに3-1のシリーズリードを許す展開の中、テイタムはルーズボールを追ってダイブした際に右アキレス腱を断裂した。NBAの最高峰の舞台で突然キャリアが途絶えかねない重傷を負い、約10か月にわたるリハビリ生活を余儀なくされた。
驚異の回復力――復帰後13勝2敗の快進撃
アキレス腱断裂の一般的な回復期間は約12か月とされるが、テイタムはその常識を覆した。2026年3月6日のダラス・マーベリックス戦で今シーズンデビューを果たすと、チームは復帰後15試合で13勝2敗と圧倒的な成績を残している。
直近のシャーロット・ホーネッツ戦では、今季最長の39分間出場し23得点・5リバウンド・4アシストを記録。チームメイトのジェイレン・ブラウンも「JTはいい状態にある。リバウンドも取れているし、力強いドライブもできている。最初の数試合より明らかに爆発力が増している」とテイタムの回復ぶりを称賛している。
「あの場所に戻るのは正直嬉しくない」――率直な心境
しかし、テイタム本人はMSGへの帰還に複雑な思いを抱えている。試合前のインタビューで「あの場所に戻ってプレーすることを楽しみにしているわけではない。前回あそこでプレーした時は、明らかにトラウマになる経験だった」と率直な心境を語った。
それでも、テイタムは出場する意思を明確にしている。プロフェッショナルとしての覚悟と、チームのために戦う姿勢は、むしろこの経験を経てより一層強くなったと言えるだろう。
セルティックスは東2位シード確定のかかる大一番
この試合にはプレーオフに向けた重要な意味もある。現在54勝25敗のセルティックスは、この試合に勝利すればイースタン・カンファレンス第2シードを確定させることができる。レギュラーシーズン最終日は4月12日に迫っており、プレーオフに向けた勢いをつけるためにも落とせない一戦だ。
4月14日から始まるプレイイン・トーナメント、そして4月18日開幕のプレーオフ1回戦に向け、テイタムとセルティックスがどのような戦いを見せるのか。トラウマの地で見せる王者の復活劇に、NBA全体が注目している。
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