Under Armour Curry Fox 2 を履いたプレイヤー達のレビューまとめ。specや特徴など

概要

Under Armour Curry Fox 2 は、Curry Brand と De’Aaron Fox の第2弾シグネチャー。前作 Curry Fox 1 の路線をそのまま引き継いだ「ほぼマイナーチェンジ版」のような位置づけで、UA Flow ソールによる強烈なトラクションと、かなり硬めのクッションが大きな特徴です。

  • カテゴリー:ローカット
  • 発売時期:2025年8月22日ごろ(海外)(WearTesters)
  • 公式価格:$120(約18,600円/1ドル=155円換算)
  • トラクション:トップクラスでキレッキレ
  • クッション:かなり硬く、反発や沈み込みは控えめ
  • アッパー:柔らかいテキスタイルで足当たりは良い
  • サポート・フィット:サイズや足型によって評価が割れる
  • インドアで素早く動くガード向けの1足

TRACTION

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(9.1/10)
トラクションの評価は9.1と、非常に高いレベルの評価となっています。

フルレングスの UA Flow フォームをそのままアウトソールとして使う構造で、前作や他のFlow搭載モデル同様、ストップ時のブレーキがとても強いのが特徴です。フォア〜ヒールまでミッドソールがえぐられるように立ち上がったカップ形状になっており、踏み込んだときに足がソールの中にしっかり収まるため、横方向の動きでもズレが少なく止まってくれます。

クリーンな室内コートでは「市場でもトップクラスのストップ感」という評価が多く、軽く踏み込みを入れるだけでピタッと止まる感覚。カットインからのストップジャンパー、急な方向転換でもブレーキ性能はかなり頼りになります。

一方で ホコリには弱めで、ダスティーな体育館ではこまめなワイピングが必要になります。それでも「拭けばすぐにグリップが復活する」という声が多く、クイックネス重視のガード・ウィングにとって大きな武器になるトラクションです。


CUSION(クッション)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆(6.7/10)
クッションの評価は6.7と、やや物足りない〜普通レベルにとどまっています。

ミッドソールは Flow フォーム単体の構造で、反発性やバウンスを楽しむタイプではなく、硬くてフラットな乗り心地+レスポンス重視のセッティング。複数のレビュワーが「レンガのように硬い」「バウンス感がほとんどない」「プロテクションも控えめ」とコメントしており、ジャンプや着地の衝撃吸収を期待するとガッカリしやすいセットアップです。

その一方で、低くて硬い分だけ コートフィールは非常に高く、レスポンスは良好

  • 素早いストップ&ゴー
  • 低い重心でのスプリントやカット
    を多用するガードにとっては「この硬さがちょうどいい」と感じるケースもあります。

インソールはシンプルなフォームなので、市販のクッション性の高いインソールに交換すれば多少の改善は可能とされています。とはいえ、もともとの設計コンセプトが「硬め・ミニマル寄り」なので、ふわふわクッション好きには合いにくい一足です。


MATERIAL(マテリアル)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆(8.2/10)
マテリアルの評価は8.2と、快適性重視の良素材として高評価です。

アッパーは柔らかいテキスタイルをベースに、トウやアイステイ、ミッドフットなどの負荷がかかる部分にはホットメルト系のフューズ補強を配置。足当たりがとてもソフトで、ほぼブレイクイン不要という評価が多く、履き始めから違和感の少ない仕上がりです。

シュータンや履き口まわりのパディングも程よく入っており、足をスリッポンのように優しく包み込む感覚が得られます。さらに、フォックスのロゴやファジーな素材を使ったデザイン要素もあり、見た目の満足度も高め。

一方で、アッパーがかなり柔らかいことが裏目に出て、サポート面では「もう少し硬さが欲しい」という声もあります。特に激しいカットやストップで足がアッパーを押し広げてしまう感覚を指摘するレビューもあり、**コンテインメントまで含めると“気持ちソフト過ぎる”**という評価に落ち着いています。


SUPPORT(サポート)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆(7.4/10)
サポートの評価は7.4で、サイズが合えば十分だが、人によっては物足りないレベルです。

  • しっかりしたヒールカウンター
  • 前後左右を包み込む Flow ミッドソールのカップ構造
  • ミッドフットストラップ

といったパーツによって、構造的なサポート要素はきちんと揃っています。踵周りのホールド感は特に高評価が多く、「ヒールのサポートは優秀」という意見が目立ちます。

ただし、柔らかいテキスタイルアッパーと、やや長めに感じるフィットが組み合わさることで、

  • 横方向の動きで足がシューズ内でわずかに動く
  • 全速力のカットイン時に、アッパーが足の動きについて来きれない

といった ロックダウン・コンテインメント不足 を指摘する声もあります。特に、サイズを上げて履いた場合にその傾向が強く、「サイズがジャストかどうかでサポート評価が大きく変わる」タイプのシューズです。


FIT(フィット)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆(7.2/10)
フィットの評価は7.2で、基本的には悪くないが、足型との相性が出やすいという評価です。

海外レビューを総合すると、

  • 基本:true to size(普段通り)推奨
  • 幅:やや細め〜標準
  • 長さ:つま先に少し余裕を感じる人もいる

といった傾向です。

ポジティブな意見としては、

  • トゥボックスのデッドスペースが少なく、ピタッとした一体感
  • シュータンのパディングがちょうどよく、足の甲が痛くなりにくい
  • 足首周りも快適で、長時間履いても疲れにくい

など、足に合えば非常に快適という声が多くなっています。

一方で、

  • 「長さがありすぎて、つま先側で足が前後に動く」
  • 「アッパーが柔らかすぎて、タイトに締めても包み込みが緩く感じる」

といったネガティブな意見もあり、試着せずにオンラインで買うと当たり外れが出やすいフィットだと言えます。(The Hoops Geek)


DURABILITY(耐久性)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆(7.0/10)
耐久性の評価は7.0で、インドアなら平均〜やや良好、アウトドアまで含めると厳しめというバランスです。

アッパー自体は、テキスタイルにフューズ補強を重ねた構造で、トウやサイドの擦れやすい部分をしっかりカバー。インドアで普通にプレーする分には、短期間で破れたりほつれたりする心配は少ない構成です。

問題はアウトソールの Flow フォームで、これまでの Flow シリーズ同様、摩耗が早くアウトドア使用にはほとんど向かないとされています。体育館のみで使う前提なら耐久性はそこまで心配いりませんが、屋外コートもガッツリ回すプレイヤーにはおすすめしにくい素材です。


WIDTH(幅)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆(6.8/10)
幅の評価は6.8で、やや細め寄りのスタンダード幅という位置づけです。

レビューの傾向としては、

  • 普通〜細めの足幅:いつものサイズでちょうど良い or 少しタイト
  • 幅広のプレイヤー:かなり窮屈に感じる可能性が高い

という感じで、ワイドフッターはハーフサイズアップが推奨されるケースが多いです。

「幅は問題ないが、長さが少し余る」と感じるプレイヤーもいるため、足幅と長さのどちらを優先するかでサイズ選びが難しくなることがあります。


SIZE(サイズ感)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆(7.5/10)
サイズ感の評価は7.5で、基本はいつものサイズでOKだが、足型によって微調整が必要というイメージです。

  • 細め〜標準幅のプレイヤー
    • まずは true to size(普段通り) が基本
    • つま先の余りがどうしても気になるならハーフサイズダウンも検討
  • 幅広のプレイヤー
    • ハーフサイズアップを検討
    • できれば実店舗での試着推奨

特にこのモデルは「サイズがジャストかどうか」でサポート・フィット評価が大きく変わるため、ネット購入する場合でも、前作や他のFlowモデルとの比較を意識したサイズ選びが重要です。


OUTDOOR(アウトドア適性)

⭐⭐⭐☆☆☆☆☆☆☆(3.0/10)
アウトドア適性の評価は3.0で、基本的に屋外プレーには向かないモデルです。

Flow フォームはグリップ性能こそ抜群ですが、コンクリートやアスファルトで使うと削れやすいという弱点があります。実際に「屋外ではすぐソールが減るのでおすすめできない」「アウトドア用として買うのは避けた方が良い」といったコメントも出ており、アウトドア使用前提なら他モデルを選んだ方が無難です。

  • インドア専用として使う → トラクションを最大限活かせる
  • アウトドアもガッツリ使う → 寿命がかなり短くなるリスク

という性格なので、体育館用セカンドシューズとして割り切る使い方がベストです。


まとめ

長所

  • UA Flow によるトップクラスのトラクション
  • 低重心でレスポンスの良い、クイックネス重視の乗り味
  • 柔らかいテキスタイルアッパーで、足当たりが非常に快適
  • ブレイクインほぼ不要で、箱出しからすぐ試合でも使えるレベル

短所

  • クッションは硬く、バウンスやふかふか感を求める人には不向き
  • フィットとサポートは 足型とサイズ選びに大きく依存
  • Flow ソールの摩耗が早く、アウトドア適性はほぼゼロ
  • 前作からのアップデート感が薄く、「Curry Fox 1.5」という印象を持つレビューも多い

おすすめしたいプレイヤー

  • Curry Fox 1 や Flotro 系の硬め・ミニマル系クッションが好きなガード
  • インドアメインで、トラクションとコートフィールを最優先したいプレイヤー
  • 軽くて柔らかいアッパーが好きで、足当たりの良さを重視する人

おすすめしにくいプレイヤー

  • フワッとしたクッション・沈み込みのある履き心地が好きな人
  • アウトドアコートでの使用が多いプレイヤー
  • 足幅が広く、タイトなフィットが苦手な人

参考レビュワー

※ここでまとめて出典だけ記載します(本文中にはリンクを入れていません)。

  • HoopsGeek – Under Armour Curry Fox 2 レビュー(カテゴリ別スコア・総評)(The Hoops Geek)
  • WearTesters – Curry Fox 2 Performance Review: A Familiar Follow-up(詳細な実戦レビュー)(WearTesters)
  • RicheeKim – Curry Fox 2 パフォーマンスレビュー(クッションの硬さやサポート評価のコメント)
  • The Sole Drop – Curry Fox 2 レビュー(フィット・サポートに対する厳しめの評価)(The Hoops Geek)
  • 海外SNSのショートレビュー(クッション7/10・コートフィール9/10 などの数値評価)(インスタグラム)