
概要
adidas D.O.N. Issue 7は、Donovan Mitchellの第7弾シグネチャーモデルで、前作Issue 6からクッション・柔軟性・快適性が大幅にアップデートされたモデルです。
- タイプ:ローカット
- 発売:2025年8月頃(海外リリース)
- 価格:$120(公式定価$119.99)/国内参考価格 約¥23,000〜24,000前後
- クッション:フルレングス Lightstrike Pro
- 特徴:
- ラジアル(渦巻き状)トラクションパターン
- Issue 6よりソフトでバウンシーなクッション
- ジッパー付きシェル+マイクロメッシュ/マイクロファイバーアッパー
- しっかりしたシャンク&ヒールカウンターによる高い安定性
複数のレビュワーが「2025年時点でadidasどころか全バッシュの中でもトップクラス」「adidasのベストパフォーマンスシュー」とまで評価している、オールラウンド性能に優れた一足です。(WearTesters)
TRACTION
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐(9.5/10)
トラクションの評価は9.5と、ほぼ満点クラスの超高評価でした。
- パターン:ソール中央から波紋状に広がるラジアルパターンを採用。加えて、前足部内外側に追加セクションがあり、あらゆる方向の動きに対してラバーが噛むよう設計されています。(WearTesters)
- グリップ感:多くのレビュワーが「Kobe 9を思い出すレベル」「2025年No.1クラス」とコメントするほど、前後・左右どの方向でも“キュッ”と止まる感覚。特にインドアコートではストップ&ゴー、カッティング、ステップバックまで一貫して信頼できるグリップを発揮します。
- ダスティコート耐性:ホコリの乗るコートでも、軽くワイピングするだけでグリップが戻るとの報告が多く、「ほぼブレイクイン不要で最初からトップティア」の声が多数。(The Hoops Geek)
- アウトドアでの印象:グリップ自体は屋外でも優秀ですが、薄めのアウトソールと細い溝のため、耐久性的には屋外非推奨という評価です(詳しくはOUTDOORの項目で)。
HoopsGeekのトラクションスコア(9.2)に、他レビュワーの「ほぼ満点」評価を加味して、9.5/10とかなり高めに設定しました。
CUSION(クッション)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(8.7/10)
クッションの評価は8.7と、高いレベルでバランスした評価でした。
- フォーム構成:フルレングスのLightstrike Proを採用。前作Issue 6よりも明らかに柔らかく、反発も感じやすいチューニングとされています。(WearTesters)
- 乗り味:
- かかと:しっかりしたインパクトプロテクションがあり、着地時の衝撃をよく吸収
- 前足部:やや低めで、コートフィールとクイックネス重視
- 全体:床に近いが「床そのもの」というほど低くはなく、バウンス感と安定感のバランスが良い
- 評価の傾向:
- 「前作より明確なアップグレード」「軽く弾むような乗り味」とかなり好意的な評価が多い
- 一方で、軽量プレイヤーの一部からは「少し硬めに感じる」「もっとフワフワしていても良い」という声もあり、あくまで“バランス型クッション”という位置づけ
総じて、コートフィールと保護性のバランスを追求した”万能系クッション”であり、HoopsGeekの8.6よりわずかに上の8.7/10としました。
MATERIAL(マテリアル)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆(8.2/10)
マテリアルの評価は8.2と、「パフォーマンス重視で快適だが“超高級”ではない」というポジションです。
- アッパー構成:
- 外側はグラデーションカラーが映えるマイクロメッシュシェル
- 内側はしっかりしたマイクロファイバー+ライクラ素材を組み合わせたブーティ構造
- トゥ部にはラバーグリッド状のオーバーレイ、ドットで構成された3本線など、耐摩耗とデザイン性を両立したパーツ構成
- ジッパー&シュラウド:
- シェル部分のジッパー付き構造が特徴的で、足全体を“ジャケット”のように包み込むイメージ
- 見た目はかなり未来的だが、「ジッパー自体は性能面への影響は少ない」「デザイン要素寄り」との声もあり
- 履き心地:
- 内部パディングが豊富で、特にアキレス部分の“ピロー”が好評
- 足全体をソフトに包み込むようなコンフォート感があり、長時間プレーでもストレスが少ない
- 弱点:
- 複数レビュワーが「通気性はあまり高くない」「素材の“質感”は価格のわりに普通」と指摘
- パフォーマンスと快適性は高いが、見た目や触った印象は“超プレミアム”というほどではない
パフォーマンス・快適性で見れば十分高評価ですが、通気性と素材の質感を考慮して、8.2/10に設定しました。
SUPPORT(サポート)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(9.0/10)
サポートの評価は9.0と、かなり高い評価です。
- ミッドフットプレート&シャンク:
- Issue 6のX字スプリングプレートに比べると、よりシンプルで“ビーフィー”なシャンク構造へ変更
- ねじれをしっかり抑えつつ、前足部の柔軟性も確保しており、「安定感としなやかさのバランスが良い」と高評価
- ヒールカウンター&アキレスパッド:
- 内蔵ヒールカウンター+内側の4つのアキレスノッチが、かかとと足首をしっかりホールド
- 「ヒールロックダウンは文句なし」「着地時もグラつきがない」というコメントが多く見られます。
- ナイロンケーブル&レースループ:
- シューレースと連動したナイロンケーブルが足底近くまで伸びており、締め込むほどミッドフットがガッチリ固定される構造
- 追加のトップアイレットもヒール方向へ引っ張る形で配置され、さらなるロックダウン強化が可能
- 全体印象:
- 「サポート構造自体は少し“シンプル化”したが、その分スッキリして動きやすい」との声
- トーション・ヒール・横ブレのいずれに対しても高い安定感があり、軽快ながら不安感のないサポート性が実現されています。
HoopsGeekのサポートスコア(8.7)を、他レビューの「非常に高レベル」というコメントを加味して、9.0/10に設定しました。
FIT(フィット)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(8.8/10)
フィットの評価は8.8と、高評価ながら「最初はかなりタイト」という点で好みが分かれる結果です。
- 足入れとブレイクイン:
- 初回は「かなりタイト」「特に甲とミッドフットがギュッと絞られている」という声多数
- ただし、数回のプレーで素材が馴染み、「ほぼ1:1のフィット感」に変化すると評されています。
- ヒール〜ミッドフットの収まり:
- アキレスピローとヒールカウンター、ナイロンケーブルが連動するレース構造により、かかとの浮きはほぼゼロ
- ミッドフットも強力にロックされるため、サイドステップやストップ時も足が中で滑りにくい
- つま先周り:
- 見た目ほど極端なロープロファイルではないが、トゥボックスはやや低め
- Reddit等では「普段adidasはハーフサイズダウンだが、これはNikeと同じTTSにした」「TTSでも最初はかなりタイト」といった声があり、フィット調整はややシビアという印象もあります。
ブレイクイン後のフィットは素晴らしい一方、最初のタイトさで合わない人もいそうなので、HoopsGeekの8.8をそのまま採用しつつ、コメントで注意点を補足した形で8.8/10としました。
DURABILITY(耐久性)
⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆☆(7.5/10)
耐久性の評価は7.5で、インドア使用前提なら「なかなか良好」レベルですが、アウトドア込みで考えるとやや評価が下がります。
- アウトソール:
- RunRepeatのラボ計測では、アウトソール厚が**3.4mm(カテゴリ平均4.0mmより薄め)**とされ、トレッド(溝)も細いことから、屋外での長期使用には不向きと結論づけられています。(#1 Athletic Shoe Review Site)
- インドアでは摩耗の問題は少ないものの、屋外では削れやすく、「長く持たせたいなら屋内専用推奨」という意見が多数。
- アッパー耐久:
- マイクロファイバーやシェル素材はしっかりしており、激しいプレーでも簡単には破れない印象
- シュラウドやジッパー部分も想像より堅牢で、「見た目より全然タフ」というレビューもあります。(WearTesters)
- インナー&パディング:
- 厚めのタンパッド(約12mm)やヒールパッドは、形崩れしにくく、長期間安定したホールド感を提供すると評価されています。(#1 Athletic Shoe Review Site)
インドア専用として見れば8.0相当の耐久性がありますが、屋外使用を含めた現実的な使われ方を考慮して、7.5/10としました。
WIDTH(横幅)
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆(8.0/10)
横幅の評価は8.0で、「やや細めに見えるが、実際は標準〜ややナロー寄りで、ワイドフットにも意外と対応できる」というバランスです。
- HoopsGeekの集計では、評価者の半数が「slightly narrow」、残り半数が「regular」と回答しており、極端なナローではなく、平均〜やや細めといった位置づけ。
- 一部のレビューでは「ワイドフットでもTTSで履けた」「幅広にも比較的フレンドリー」というコメントもあり、足幅の許容範囲は意外と広い印象です。
- ただし、初期フィットがかなりタイトなため、「幅広勢はTTSでかなりピッタリ」「余裕を持ちたいならハーフサイズアップ」という意見もあり、好みで調整が必要です。
極端なワイドフット以外には十分対応できる一方、タイトめが苦手な人にはやや厳しい可能性もあるため、8.0/10としました。
SIZE(サイズ感)
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(8.5/10)
サイズ感の評価は8.5で、多くのレビュワーが基本はTrue to Size(普段通り)推奨としています。
- HoopsGeek集計:8人中6人が「TTS推奨」、2人が「ハーフサイズダウン推奨」という結果。
- NightWingや他多数のレビュワーは、「TTSでOK、最初はタイトだが馴染むのでそのままが良い」とコメント。
- 一方で、細身でタイトフィットが好きなプレイヤーや、厚いソックスを履かない人の中には、ハーフサイズダウンがちょうど良かったという意見もあります。
総評として、
- 迷ったら「普段通り」
- かなり細身&タイト好き → ハーフサイズダウンも検討
- 幅広でゆとりが欲しい → TTS〜ハーフサイズアップ検討
というガイドラインになりそうです。この“選びやすさ”を踏まえ、8.5/10としました。
OUTDOOR(アウトドア適性)
⭐⭐⭐☆☆☆☆☆☆☆(3.0/10)
アウトドア適性の評価は3.0と、かなり低い評価です。
- HoopsGeekではアウトドアスコアが7.1と表示されていますが、実際のコメントはほぼ全員「屋外非推奨」。
- 「このシューズは屋外では使わないほうがいい」
- 「アウトソール耐久は良くない」
- 「長く使いたいならインドア専用にすべき」
といった意見が並びます。
- RunRepeatのラボでも、アウトソール厚が薄く、溝も細いことから「レギュラーな屋外使用には薦められない」と結論づけられています。(#1 Athletic Shoe Review Site)
グリップ自体は屋外でも良好ですが、耐久面で明確な弱点があるため、“基本インドア専用”と割り切るべきシューズです。その前提で、アウトドア適性は3.0/10とかなり厳しめに評価しました。
まとめ(総評)
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(8.8/10)
総合評価は8.8で、「2025年を代表するレベルのオールラウンド・パフォーマンスシュー」という位置づけです。
長所
- Kobe 9クラスとも評されるエリート級トラクション
- Lightstrike Proによる、バウンス感と安定感を両立したクッション
- しっかりしたシャンクとヒールカウンター、ナイロンケーブルによる高いサポート性
- ブレイクイン後は“1:1に近い”タイトかつ快適なフィット
- パディング豊富で、長時間プレーでも疲れにくいコンフォート
短所
- アウトソールが薄く、屋外使用にはほぼ向かない
- 最初のフィットがかなりタイトで、人によってはブレイクインまでストレスを感じる可能性
- 通気性が高くなく、汗をかきやすい環境では蒸れが気になる場合も
ガード〜ウィングはもちろん、安定したサポートとしっかりしたクッションのおかげで、ポジション問わず幅広いプレイヤーに勧められる一足です。特にインドアメインで、本気でパフォーマンスを求める人には強く推せるモデルと言えます。
HoopsGeekのスコアをそのまま使わず、The Hoops Geek、WearTesters、RunRepeat、その他複数のレビュー内容を総合して、各項目の点数を独自に微調整しています。
参考レビュワー
本文の評価・コメントは、以下のレビュワー/メディアの情報を参考に日本語で再構成し、スコアはすべて独自に調整したものです。
- The Hoops Geek(バスケットボールシューズ専門レビューサイト)
- WearTesters(Nightwing2303)
- RunRepeat(バスケットボールシューズ/ラボテスト)
- RicheeKim
- Snkr Tech Talk
- Tommy Liu
- Lukas Simoner
- The Sole Drop
- ShadeSnSoleS
- Foot Doctor Zach(実際に解体・足専門医視点のレビュー)
HoopsGeekのスコアはあえてそのまま使わず、これら複数サイトの評価バランスを見て、各項目の点数を微調整しています。
バッシュ.com 