日本代表選手はどんなバッシュを履いている?男女代表の着用モデル完全ガイド【2026年最新】

河村勇輝が着用するadidas CRAZY ENERGY JAPAN

このスニーカー、あなたはどっち?


画像引用元: adidas

2026年8月、男子日本代表はFIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選のWindow 4へ、女子日本代表はドイツ・ベルリンで開幕するFIBA女子バスケットボールワールドカップ2026へと向かう。プレーに注目が集まるのは当然として、バッシュ好きが見逃せないのが選手たちの足元だ。

本記事では、2026年時点で日本代表に名を連ねる男女の選手が、どのブランドのどのモデルを履いているのかを一気に整理する。

日本代表の足元は、もう「ナイキ一強」ではない

数年前まで、日本代表の足元といえばナイキとジョーダンブランドが大半を占めていた。だが2026年の現在地はまったく違う。アシックス、アディダス、コンバース、アンダーアーマー、プーマが主力選手を次々と獲得し、ブランドが見事に分散している。

象徴的なのが2026年7月、河村勇輝がアシックスからアディダス バスケットボールへ移籍したニュースだ。さらにコンバースは富樫勇樹にコンバース史上初となる日本人シグネチャーモデルを与え、アシックスは2026年2月に渡邊雄太とアドバイザリースタッフ契約を締結した。日本代表の招集メンバー表は、そのまま国内バッシュ市場の勢力図になっているといっていい。

男子日本代表(AKATSUKI JAPAN)の着用バッシュ一覧

2026年8月に招集された直前合宿メンバー14名をベースに、確認できている着用ブランドとモデルをまとめた。チームは8月27日にサウジアラビア代表とアウェーで、8月31日にはカタール代表とホームで対戦する。

選手所属ブランド主な着用モデル
河村勇輝LAクリッパーズadidasCRAZY ENERGY JAPAN
八村塁LAクリッパーズJORDANAIR JORDAN 40 / AIR JORDAN 40/28 PE
渡邊雄太千葉ジェッツASICSNOVA SURGE 3
富樫勇樹千葉ジェッツCONVERSECONS UNAVERAGE MID
富永啓生レバンガ北海道UNDER ARMOURCURRY 12(Curry Brand契約)
馬場雄大長崎ヴェルカNIKEJa 3 BY YOU
吉井裕鷹茨城ロボッツadidasDAME 8 EXTPLY
佐々木隆成三遠ネオフェニックスPUMAALL-PRO NITRO
ジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷公表情報なし
齋藤拓実名古屋D公表情報なし
渡邉飛勇茨城ロボッツ公表情報なし
西田優大シーホース三河公表情報なし
ジェイコブス晶フォーダム大学公表情報なし
川島悠翔シアトル大学公表情報なし

※ブランド契約が公表されていない選手、試合ごとにモデルを替える選手もいるため、あくまで直近で確認できた着用実績にもとづく整理である。

河村勇輝:adidas CRAZY ENERGY JAPAN

2026年最大のトピックが、河村勇輝のアディダス移籍だ。長らくアシックスの顔として「UNPRE ARS LOW 2」や「SWIFTACE YUKI」を履いてきた河村だが、2026年7月にアディダス バスケットボールと契約。新たな相棒となったのが、日本人プレーヤー専用に開発されたCRAZY ENERGY JAPANである。

最大の特徴は「ジャパンマイクロフィットラスト」。アディダス バスケットボールとして初めて日本人の足型専用ラストを起こし、つま先からかかとまで360度のフィット感を狙った設計だ。ミッドソールには硬質で反応性の高いLightstrike、シャンク部にはフルレングスのトルションプレートを搭載し、アウトソールはヘリンボーンパターンで多方向のグリップを確保する。

河村自身も「自分の足にすごくフィットしていると思いました」「能力を最大限に引き出してくれるようなシューズ」とコメント。アディダスが日本人選手に「JAPAN」の名を冠したモデルを与えるのは異例中の異例で、日本のバスケットボール市場における彼の存在感を物語っている。国内では2026年7月15日にアディダス オンラインショップ/アディダスアプリ/一部取扱店で発売された。

八村塁:JORDAN AIR JORDAN 40 / 40/28 PE

2019年のNBA入り以来、一貫してジョーダンブランドと契約を結ぶ八村塁。2026年夏にロサンゼルス・クリッパーズへ移籍し、同じくクリッパーズとエグジビット10契約を結んだ河村勇輝とともに、NBA史上初の「日本人2人が同一チームに在籍」という状況を作り出した。

足元はナンバリングのフラッグシップが基本線で、直近はAIR JORDAN 40を軸にしている。そして2026年6月18日には、自身のPEであるAIR JORDAN 40/28「Rui Hachimura」(IQ5893-400)が国内発売された。AIR JORDAN 40のソールユニットに、AIR JORDAN 28の象徴であるジッパー付きシュラウドを融合させたハイブリッド構造が最大の見どころだ。

カラーはCollege Navy/Sail/Chrome。アッパー全面に刺し子技法を落とし込み、日本の藍染めを思わせるネイビーで統一。円が四方に広がる七宝文様には「円満」「ご縁」という日本古来の願いが込められている。インソールには八村のシグネチャーロゴが配され、富山から世界へ出た選手のアイデンティティが凝縮された一足だ。国内価格は29,700円(税込)、海外価格は$205(USD)だった。

渡邊雄太:ASICS NOVA SURGE 3

NBA時代はナイキのSabrinaシリーズなどを履いていた渡邊雄太だが、2026年2月にアシックスとアドバイザリースタッフ契約を締結。現在はNOVA SURGE 3をメインに戦っている。

NOVA SURGEシリーズはアシックスのバスケットボールラインの中でも汎用性の高いオールラウンドモデルで、前足部のクッションと横方向の安定性のバランスに定評がある。3&Dとして幅広いポジションをこなす渡邊のプレースタイルとの相性は良く、2026年5月にはアシックスの新作パック『BLOOM BURST PACK』の着用選手にも名を連ねた。国内でも比較的手に入れやすい価格帯で、日本代表モデルの中では最も現実的な選択肢のひとつだ。

富樫勇樹:CONVERSE CONS UNAVERAGE MID

日本バスケ界の歴史が動いたのが、2025年8月に発表されたCONS UNAVERAGE MIDだ。コンバース史上初となる日本人選手のシグネチャーモデルであり、その名を与えられたのが富樫勇樹である。

「UNAVERAGE(平均的ではない)」というネーミングは、167cmという身長でBリーグのトップに立ち続けた富樫のキャリアそのもの。2025年12月1日に先行予約が始まり、その後も2026年2月には赤と白を基調とした”日本代表カラー”、2026年秋冬にはエネルギーをテーマにした新色が追加されるなど、シリーズとして着実に展開が続いている。小柄なガードにとって参考になる、接地感を重視した一足だ。

富永啓生:UNDER ARMOUR CURRY 12

日本代表きってのシューターである富永啓生は、アンダーアーマーのCurry Brand契約選手だ。ステフィン・カリーのシグネチャーラインを日本人として背負う立場にあり、2025年5月には自身のプレーヤーエディションCURRY 12「SAKURA」が世界限定30足で抽選販売された。カリー本人がプレーオフで着用したことも話題になった一足である。

CURRY 12はUAのFlowアウトソール(ラバーレス構造)を採用し、コート上での止まりやすさと軽さが最大の武器。オフボールで動き回り、キャッチ&シュートを高速で打ち切る富永のプレースタイルにストレートに刺さるモデルだ。

そのほかの代表メンバーの足元

スピードで勝負する馬場雄大は、ナイキのJa 3 BY YOUをカスタムして着用。過去にはZOOM FREAK 5も履いており、軽量かつ反発の効いたモデルを好む傾向がある。吉井裕鷹はアディダスのDAME 8 EXTPLY、佐々木隆成はプーマのALL-PRO NITROと、B.LEAGUE勢のブランド分散ぶりがそのまま代表チームに反映されている。

女子日本代表の着用バッシュ

女子日本代表選手の着用が多いASICS GELHOOP V16
画像引用元: ASICS

女子日本代表は2026年8月20日、FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026に臨む12名を発表した。4大会連続14度目の出場で、キャプテンは宮澤夕貴。9月4日のマリ戦を皮切りに、5日にドイツ、7日にスペインと対戦する。WNBAのラスベガス・エーシズでプレーする山本麻衣は、大会直前に現地合流という形になる。

女子代表の足元は男子以上にはっきりした特徴がある。ナイキとアシックスの二強構造だ。国際大会で戦うトップ選手はナイキ/ジョーダンのシグネチャーラインを選び、Wリーグ組はアシックスの国内向けモデルを選ぶ、という住み分けが見えてくる。

選手所属ブランド着用実績のあるモデル
宮澤夕貴(C)富士通ASICSGLIDE NOVA FF 3
町田瑠唯富士通NIKE / JORDANJordan Luka 1
髙田真希デンソーNIKELeBron NXXT Gen AMPD EP
山本麻衣ラスベガス・エーシズNIKEKobe 8 Protro
林咲希富士通ASICSLADY GELFAIRY 9
東藤なな子トヨタ紡織ASICSLADY GELFAIRY 9
馬瓜ステファニー海外クラブ(スペイン)ASICSGELHOOP V16
渡嘉敷来夢トヨタ自動車公表情報なし
今野紀花ENEOS公表情報なし
後藤音羽東京医療保健大公表情報なし
朝比奈あずさトヨタ紡織公表情報なし
田中こころENEOS公表情報なし

※女子選手はブランド契約が公表されないケースが多く、上記は過去の国際大会・Wリーグでの着用実績にもとづく。大会中にモデルを変更する可能性がある点は留意してほしい。

アシックス勢:GELHOOP/GELFAIRY/GLIDE NOVA

アシックスの女子向けラインは、日本人女性の足型に合わせた細身のラストと軽量性が持ち味。GELHOOPシリーズはミドルカットで足首まわりのサポートを確保しつつ、前足部のGELテクノロジーで着地衝撃を吸収する。LADY GELFAIRYはさらに軽く、走り続けるガード向けのキャラクターだ。キャプテンの宮澤夕貴が履くGLIDE NOVA FFは、より反発重視のミッドソールを積んだアグレッシブなモデルになる。

「代表選手と同じブランドで、まずは足に合うものから」という入口としては、GELHOOPが最も選びやすい。国内での流通量が多く、価格も現実的だ。

ナイキ勢:ウィメンズシグネチャーという選択肢

髙田真希のLeBronライン、町田瑠唯のJordan Luka 1、山本麻衣のKobe 8 Protroと、女子代表のナイキ勢はメンズのシグネチャーを選ぶケースが多い。ただし近年はサブリナ・イオネスクのSABRINAシリーズが、ウィメンズバスケットボール発のシグネチャーとして急速に存在感を高めている。低めのカット、軽量アッパー、素早い切り返しに対応するアウトソールという設計は、日本の女子選手の体格・プレースタイルとも噛み合う。

日本代表の足元から見える3つのトレンド

1.「日本人専用設計」が本格化した

adidas CRAZY ENERGY JAPANのジャパンマイクロフィットラスト、アシックスの日本人向けラスト、コンバースの富樫勇樹シグネチャー。2026年は、グローバルモデルをそのまま輸入するのではなく、日本人の足型と体格を前提に設計されたバッシュが一気に増えた年になった。

2. シグネチャーモデルの国産化

富樫勇樹(CONVERSE)、河村勇輝(adidasの日本冠モデル)、富永啓生(Curry BrandのPE)、八村塁(AIR JORDAN 40/28 PE)。カテゴリーも規模も違うが、日本人選手の名前が付いたバッシュがこれだけ同時に流通しているのは過去に例がない。

3. ブランドの完全分散

男子代表14名のうち、確認できるだけでadidas、JORDAN、ASICS、CONVERSE、UNDER ARMOUR、NIKE、PUMAの7ブランドが並ぶ。女子代表もナイキとアシックスで割れている。ひとつのブランドが代表チームを独占する時代は、少なくとも日本では終わった。

まとめ

2026年の日本代表の足元は、そのまま「今の日本のバッシュ市場そのもの」だ。河村勇輝のアディダス移籍、富樫勇樹の日本人初シグネチャー、渡邊雄太のアシックス契約、八村塁の和柄PE——どれもここ1〜2年で起きた出来事であり、選ぶ側にとっては最高に面白い状況が続いている。

代表戦を観るときは、ぜひスコアだけでなく足元にも目を向けてみてほしい。8月27日のサウジアラビア戦、8月31日のカタール戦、そして9月4日開幕の女子ワールドカップ——それぞれのコートで、今回紹介したモデルが実戦投入されるはずだ。

参考: 公益財団法人日本バスケットボール協会, バスケットボールキング, BASKET COUNT, ASICS, adidas, CONVERSE, スニーカーウォーズ, BasketBallBooks