adidas AE 2を履いたプレイヤー達のレビューまとめ。specや特徴など


概要

adidas AE 2(Anthony Edwards 2)は、AE 1から大幅に軽量化・柔軟化された2作目のシグネチャーモデルです。アッパーはラバーシェルを廃し、通気性の高いテキスタイル/メッシュ+薄いTPUサポートに変更され、サポート性を保ちつつ足当たりが格段にマイルドになっています。

クッショニングはフルレングスのLightboost(Boost系フォーム)+Lightstrikeキャリアで、低重心・コートフィール重視のセットアップ。

  • 価格:$130(約¥20,000前後の目安)
  • タイプ:軽量でクイックネス重視のガード〜ウィング向け
  • コンセプト:AE 1の良さを残しつつ「軽い・柔らかい・動きやすい」に振った正統進化モデル

総合的には「トラクションとサポートが際立つ、インドア向けのバランス型シューズ」という評価で、多くのレビューが一致しています。


TRACTION(トラクション)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(9.0/10)
トラクションの評価は9.0と、トップクラスの高い評価でした。

アウトソールは、細かく刻まれたブレード状ヘリンボーンパターン

  • 前後のストップ&ゴー
  • サイドステップやクロスオーバー
  • 急な方向転換

といった動きでも、しっかりとコートを噛み、ズレの少ない鋭いブレーキが得られます。インドアのクリーンなコートでは文句なしのグリップ性能という声が多く、「エリートレベル」「ほぼ不満なし」と評されることが多いです。

一方、ホコリの多いコートではダストが付きやすいため、プレー中に時々ワイピングしてあげる必要があります。ワイプすればグリップはすぐ戻りますが、そこが唯一のマイナスポイント。

インドア限定で見ればほぼ最高クラスのトラクションであり、ダスト耐性の弱さを考慮しても9.0/10という高得点にしました。


CUSION(クッション)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆(7.5/10)
クッションの評価は7.5で、「固め〜ニュートラル寄りの中〜上レベル」という印象です。

構成は、

  • フルレングスLightboost(Boost系フォーム)
  • それを包むLightstrikeキャリア

という二層構造。AE 1と同様の構成ながら、スタックハイトが少し下がり、より低重心でレスポンス重視のチューニングになっています。

体感としては、

  • コートフィール:◎(かなりダイレクト)
  • 反応速度:◎(クイックネスが活きる)
  • 衝撃吸収:必要十分レベル
  • “ふかふか”したバウンス感:控えめ

というバランスです。
ガードや軽く動きたいウィングには相性が良い一方で、ジャンプの着地衝撃やゴール下でのコンタクトが多いビッグマンには物足りないという意見も見られます。

Boostらしいモチッとした弾みを期待すると拍子抜けする可能性があるので、クッション性よりも「スピードとコートフィールを優先した設計」と捉えるのが良さそうです。


MATERIAL(マテリアル)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(9.0/10)
マテリアルの評価は9.0と、かなり高い評価です。

アッパーは、

  • 通気性の高いテキスタイル/メッシュ
  • 薄いTPUストライプ(いわゆる“牙”のような補強パーツ)

を組み合わせた構造。AE 1のような分厚いラバーシェルではないため、ブレイクインが速く、足当たりが柔らかいのが特徴です。

それでいて、TPUストライプや内部の補強がしっかり効いており、

  • 横ブレの抑制
  • 屈曲する方向へのしなやかさ
  • 熱のこもりにくさ

のバランスが非常に優秀。
「軽くて柔らかいのに、必要なところはきちんと支えてくれる」という評価が多く、素材のアップデートこそがAE 2最大の進化とまで言われています。

細かいところでは、シューレースがやや長めで余りがちという指摘もありますが、プレー性能に大きな影響はありません。総じて完成度が高く、9.0と評価しました。


SUPPORT(サポート)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(9.0/10)
サポートの評価は9.0と、こちらも高評価です。

主なポイントは以下の通りです。

  • X型プロパルジョンプレート
    • ソール中央にX字型のプレートが入り、ねじれを防ぎつつ、前足部の反発性もサポート
    • AE 1より肉抜きが増え、屈曲性とサポート性のバランスが向上
  • ヒールカウンター&サイドウォール
    • 一体型だったヒールカップが左右分割のパネル構造になり、軽量化とロックダウンの両立に成功
    • ミッドソール側面も適度に立ち上がっており、足が外側に「乗り出す」感覚を抑えてくれる
  • シューレース連動ストラップ
    • 内部ストラップがシューレースと連動し、締め込むほどミッドフットがギュッと包まれる感覚
    • 激しいカットやストップでも足が中で遊びにくい

ローカット寄りのシルエットにもかかわらず、ねじれ・横ブレ・ヒールの浮きに対して非常に安心感のあるサポート性能で、多くのプレイヤーが「不安なく激しい動きができる」と評価しています。


FIT(フィット)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(8.5/10)
フィットの評価は8.5で、高評価ながら若干好みが分かれる結果です。

ラストはやや細め〜標準
AE 1で問題になっていた「つま先の圧迫感」や「親指付近の窮屈さ」はかなり解消されており、つま先のテーパーも緩やかになっています。

  • 細身〜標準足のプレイヤー
    • 足全体が包まれるようなフィット感
    • ヒールのくびれた形状のおかげで、かかとの浮きも少ない
  • 幅広・甲高のプレイヤー
    • True to Sizeだと、つま先外側や小指側がタイトに感じるという声あり
    • ハーフサイズアップで改善することもあるが、その場合はロックダウンとのバランス調整が必要

全体として、多くのプレイヤーには快適でロックダウンも優秀ですが、ワイドフット勢には少しシビアという印象です。そのため、フィットは8.5としました。


DURABILITY(耐久性)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆☆(7.0/10)
耐久性の評価は7.0で、インドア利用なら悪くないものの、完璧とは言えないレベルです。

  • アッパー耐久
    • テキスタイル/メッシュは薄くしなやかですが、要所に補強があり、数週間〜数カ月のインドアプレーでは破れなどの報告は少なめ
    • 足当たりの柔らかさと耐久性のバランスは良好
  • アウトソール耐久
    • ラバーコンパウンドはグリップ重視でやや柔らかめ
    • インドアウッドコートでの使用なら、シーズンを通して問題なく使えるレベル
    • ただし、屋外ではヒール外側を中心にラバーの削れが早い・欠けやすいという報告が目立つ

インドア専用として見るなら7.5〜8.0程度の耐久性はありますが、「屋外もガッツリ」という使い方には向かないため、全体バランスとして7.0に抑えています。


WIDTH(横幅)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆(7.5/10)
横幅の評価は7.5で、「ややナロー〜標準」といった印象です。

  • AE 1よりつま先の絞り込みが緩くなり、親指周りの圧迫感は改善
  • それでもベースは細身寄りで、足の横方向の遊びが少ないタイト寄りのフィット

細身〜普通幅のプレイヤーには、

  • 足とシューズの一体感が高い
  • 横ブレが少なく、クイックな動きでも安心

と好評価ですが、幅広のプレイヤーからは「小指が当たる」「外側がきつい」といった声もあり、ハーフサイズアップを推奨するケースも見られます。

標準〜細身には◎、幅広にはややシビアというバランスを踏まえ、7.5としました。


SIZE(サイズ感)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆(8.5/10)
サイズ感の評価は8.5と、ほとんどのプレイヤーがいつものバッシュサイズ(True to Size)で問題なく履けるレベルです。

  • 縦の長さ:
    • わずかに余裕はあるが、プレー中に気になるほどではない
  • 推奨サイズ:
    • 「普段と同じサイズ」または「AE 1と同じサイズ」でOKという意見が多数

例外として、かなりの幅広・甲高の人だけ、ハーフサイズアップを検討する価値があります。その場合は、

  • 厚手ソックス
  • インソールの差し替え

などでロックダウンを補うとバランスが取りやすくなります。

大半のプレイヤーはサイズ選びで迷いにくいため、サイズ感は8.5と評価しました。


OUTDOOR(アウトドア適性)

⭐⭐⭐☆☆☆☆☆☆☆(3.0/10)
アウトドア適性の評価は3.0と、かなり低いスコアです。

グリップそのものは屋外コートでも良好ですが、問題はラバーの柔らかさと摩耗スピードです。

  • アスファルトや屋外用ラバーコートで使うと、ヒール外側を中心に削れが早い
  • 場合によってはラバーの欠けが見られることもある

「インドアメイン・たまにアウトドア」程度ならまだ許容できますが、屋外メインで長く使うシューズとしては不向きです。

そのため、アウトドア適性は3.0と低く評価しています。


まとめ(総評)

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆(8.6/10)
総合評価は8.6で、「インドアでプレーするガード〜ウィングに非常にオススメできるバランス型シューズ」という位置づけです。

長所

  • エリートクラスのトラクション性能
  • 軽量かつ柔らかいアッパーで、AE 1から大幅に快適性UP
  • サポート&ロックダウンが非常に安定
  • 低重心でコートフィールに優れ、クイックネスを最大限活かしやすい

短所

  • アウトソールの耐久性が低く、アウトドアには不向き
  • クッションに「ふかふか感」や強いバウンスを求めるプレイヤーには物足りない
  • 幅広足にはタイトで、サイズ調整が難しい場合もある

元サイトのスコアをそのまま使わず、複数の英語レビュー(動画・記事)での評価傾向を見ながら、各項目の点数を微調整しています。
トラクション/マテリアル/サポートはやや高め、クッション/アウトドア適性はやや厳しめに評価した独自スコアです。


参考レビュワー

本文の評価・コメントは、以下のレビュワー/メディアの情報を参考に日本語で再構成し、スコアはすべて独自に調整したものです。

  • The Hoops Geek(バスケットボールシューズ専門レビューサイト)
  • WearTesters(Nightwing2303)
  • RunRepeat(バスケットボールシューズレビュー)
  • RicheeKim
  • Snkr Tech Talk
  • MARKCHES
  • Foot Doctor Zach
  • Tommy Liu
  • Lukas Simoner
  • Hoop And Life
  • その他の海外バスケットボールシューズレビューチャンネル・サイト