
2025-26シーズンのNBA MVPレースが、レギュラーシーズン終了まで残り約1週間となった今、史上最も激しい争いを展開している。シャイ・ギルジャス・アレクサンダー(OKCサンダー)、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)の3選手が、それぞれ圧倒的な実績を残しており、最終的な受賞者の予測は極めて難しい状況だ。
SGA:記録破りのスコアリングマシン
シャイ・ギルジャス・アレクサンダーは今季、平均31.6得点、6.5アシスト、4.4リバウンドを記録し、フィールドゴール成功率55.1%という驚異的な効率でリーグ2位のスコアラーとして君臨している。さらに、ウィルト・チェンバレンが持っていた連続20得点以上試合の記録を更新するという歴史的な偉業も達成した。サンダーのチーム成績は61勝16敗とリーグ最高の勝率を誇り、SGAのリーダーシップがチームを西カンファレンスの頂点へと導いている。ESPNの最終MVP投票では、100票中88票でトップに立っており、受賞の最有力候補とされている。
ヨキッチ:史上初の偉業に挑むトリプルダブルキング

3度のMVP受賞歴を持つニコラ・ヨキッチは、今季も平均27.9得点、13.0リバウンド、10.8アシストというトリプルダブルアベレージを達成。ラッセル・ウェストブルックに次いで、NBA史上2人目となる2年連続シーズン平均トリプルダブルの偉業を成し遂げた。さらに、リバウンドとアシストの両方でリーグトップに立てば、1969-70シーズン以降初の快挙となる。シーズン32回のトリプルダブルもリーグ最多であり、ヨキッチの総合力は依然として群を抜いている。
ウェンバンヤマ:攻守両面を支配する怪物
わずか21歳のビクター・ウェンバンヤマは、平均24.9得点、11.6リバウンド、3.1ブロックを記録し、スパーズを58勝18敗の好成績に導いている。NBA最多のブロック数でリーグの守備を支配し、スパーズのディフェンシブ・レーティングはリーグトップ3に入る110.1を記録。ウェンバンヤマがコートにいる時といない時の差は100ポゼッションあたり16.8点という圧倒的な数値を示しており、これはレブロン・ジェームズのキャリアでも3シーズンしか達成していないレベルだ。さらに、ティム・ダンカンのリバウンド記録も更新するなど、スパーズの歴史にも新たな1ページを刻んでいる。
その他の候補者たち
ルカ・ドンチッチ(レイカーズ)はリーグ得点王として平均37.5点(3月)の爆発的なパフォーマンスを見せていたが、ハムストリングの負傷によりレギュラーシーズン残り全休が決定。受賞資格を含め、今後の動向が注目される。また、ジェイレン・ブラウン(セルティックス)もリーグ5位のスコアラーとして直近7試合連続29得点以上を記録するなど、好調を維持している。
今後の展望
レギュラーシーズンは4月12日に終了し、4月14日からはプレイイン・トーナメント、4月18日からプレーオフが開幕する。残り約1週間の戦いで、MVPレースの行方が大きく変わる可能性もある。チーム成績ではSGAのサンダーがリード、個人成績の独自性ではヨキッチのトリプルダブル、攻守両面のインパクトではウェンバンヤマと、三者三様の強みがあり、NBAファンにとって最後まで目が離せない展開が続きそうだ。
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