
リーグ最高の選手が、歴史的シーズンを締めくくる
2025-26シーズンのレギュラーシーズンが最終週を迎える中、今季のMVPレースはほぼ決着がついた。オクラホマシティ・サンダーのシャイ・ギルジャス=アレクサンダー(SGA)が、2年連続となるMVP受賞に向けて圧倒的な優位に立っている。
SGAは今季、平均31.4得点、6.5アシスト、4.4リバウンドを記録し、フィールドゴール成功率55.2%、3ポイント成功率38.3%、フリースロー成功率88.0%という驚異的なシューティングスプリットを残している。サンダーを63勝16敗のリーグ最高成績に導き、西地区1位シードをほぼ確定させた。
ウィルト・チェンバレンの歴史的記録を更新
SGAの今季最大のハイライトの一つが、3月12日に達成したNBA新記録だ。ボストン・セルティックス戦で35得点を記録し、ウィルト・チェンバレンが1961年から1963年にかけて樹立した連続20得点以上試合記録(126試合)を更新。127試合連続20得点以上という前人未到の記録を打ち立てた。
チェンバレンの記録は60年以上破られることがなかった歴史的な数字であり、SGAがいかに安定したスコアリング能力を持っているかを証明するものとなった。
65試合ルールがMVPレースに波紋
今季のMVPレースで大きな話題となっているのが、NBAの「65試合ルール」だ。このルールは、ロードマネジメント(負荷管理による欠場)を抑制するために導入されたもので、シーズン中65試合以上に出場しなければMVPやオールNBAの選考対象外となる。
このルールにより、リーグ得点王のルカ・ドンチッチ(平均33.5得点)が64試合目でハムストリングの負傷によりシーズンアウトとなり、MVP候補から脱落。東地区1位に導いたケイド・カニンガム(平均24.5得点、9.9アシスト)も肺虚脱の診断を受けて資格を失った。さらに、アンソニー・エドワーズも65試合に届かない見込みとなっている。
ドンチッチ陣営は「特別な事情による異議申し立て」を提出する方針を表明。娘の誕生で欠場した2試合を出場試合数に含めれば66試合となり、基準を満たすという主張だ。この問題はNBA全体で大きな議論を呼んでおり、ルールの見直しを求める声も上がっている。
ウェンバンヤマの負傷でレースはさらに傾く
SGAの最大のライバルと目されていたサンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマ(平均24.8得点、11.5リバウンド、3.1ブロック)も、4月6日のフィラデルフィア・76ers戦で左肋骨の打撲を負い離脱。MVPオッズは+900から+1800に急落し、SGAの優位がさらに強まった。
現在のベッティングオッズでは、SGAのMVP受賞確率は97%以上とされており、事実上の確定状態にある。
今後の展望
レギュラーシーズンは4月12日に最終日を迎え、4月14日からプレイイン・トーナメント、4月18日からプレーオフが開幕する。SGAはディフェンディングチャンピオンとしてサンダーを率い、連覇を目指す。2年連続MVPとなれば、サンダーの黄金時代の到来を決定づけるものとなるだろう。
一方、65試合ルールの是非については、今オフにリーグと選手会の間で本格的な議論が行われる見通しだ。怪我による欠場と意図的な休養を区別すべきだという声は、選手・コーチ・メディアの間で日増しに強まっている。
バッシュ.com 
