田中こころ、WNBA3巡目38位指名!29年ぶり日本人女子の快挙も「今季はW杯とWリーグに集中」契約見送りを決断

田中こころ 日本代表 2026年
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田中こころ、29年ぶりの快挙!WNBAヴァルキリーズから3巡目38位指名

2026年4月14日(日本時間15日)に行われたWNBAドラフト会議で、ENEOSサンフラワーズ所属の田中こころ(20歳)が、ゴールデンステイト・ヴァルキリーズから3巡目全体38位で指名された。日本人女子選手としては、1997年に萩原美樹子氏(当時サクラメント・モナークス/2巡目14位)以来29年ぶり、史上2人目のWNBAドラフト指名選手という歴史的快挙となった。

大阪府出身、20歳のスマートPG

田中こころは大阪府出身で身長173cm(5-8)のポイントガード。桜花学園高校を経て、Wリーグの強豪ENEOSサンフラワーズに加入した。今季のWJBLでは平均5.7得点・2.5アシストと、若手として着実に出場機会を得てきた。

そのうえで、国際大会での実績がドラフト指名へと結びついた。2025年のFIBA女子アジアカップでは、平均14.8得点(FG 47.8%)・5.5アシスト・3P 2.5本の活躍で日本代表を牽引し、大会ベスト5(オールスターファイブ)に選出。2024年のFIBA U18アジアカップでも平均19.0得点を記録し、日本の銅メダル獲得に貢献して、こちらでもベスト5に選ばれている。

指名コメント「新しい挑戦にワクワクしています!」

ドラフト指名直後、田中はコメントを発表。「新しい挑戦にワクワクしています!」と、世界最高峰の女子バスケリーグへの夢が現実となった喜びを率直に語った。

ヴァルキリーズの公式SNSも「From Osaka, Japan to Oakland, California(大阪からオークランドへ)」「田中こころ選手、ヴァルキリーズへようこそ!」と日英で歓迎メッセージを掲載。チームスカウトは「高いバスケットIQとチームファーストのメンタリティを持っている。チームの勝利のためなら何でもする選手だ」と評価した。

そして6日後、衝撃の決断──「今季はWNBAでプレーしません」

しかし、ドラフトからわずか6日後の4月20日、ENEOSサンフラワーズが衝撃の発表を行った。田中こころが2026年シーズンのヴァルキリーズとの契約を見送り、日本に残ることを決めたのだ。

田中本人のコメントは以下の通り:

ゴールデンステートと話し合い、今シーズンはWNBAではプレーせず、ワールドカップとWリーグに集中することになりました。来シーズンに向けてもっともっと技術を学び、色々なことを吸収していきたいと思います

背景には、2026年のFIBA女子バスケットボールワールドカップと、ENEOSでのWリーグでの主力としての役割がある。20歳の若手が一気にWNBAの舞台に飛び込むより、まずは日本代表のキャプテンシーを担う立場でレベルアップを図り、ワールドカップで結果を出すことを優先した形だ。

来季以降のWNBA挑戦に期待

WNBAドラフトでの指名権は将来的にも有効で、ヴァルキリーズが田中の権利を保持する形となる。ヴァルキリーズのヘッドコーチは日系のナタリー・ナカセ氏で、日本人選手にとっては言語・文化面でも理想的な環境。来季以降、満を持しての海外挑戦が現実味を帯びてくる。

萩原美樹子氏以来29年間、誰も到達できなかったWNBAの扉を開けた20歳。「今すぐ飛び込まない」という冷静な判断もまた、彼女の成熟した一面を示している。日本女子バスケットボール界全体にとって、間違いなく次の時代への大きな一歩となる出来事だ。

Sources: バスケットボールキング, BASKET COUNT, Smart FLASH, NHK NEWS, Yahoo!ニュース, ESPN, valkyries.wnba.com